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トイレ事情を通して海外での生活を考える

こんにちは、Naokiです。

皆さんは公共の場の洋式トイレの便座が温かいことやウォシュレット機能についてどう思いますか?僕は日本のトイレは世界にどんどん発信していくべきだと考えていました、カナダに留学するまでは…

バンクーバーで通った語学学校の先生が、ある日の授業中に耳を疑うような発言をしました。

「座ったら便座が温かくて気持ち悪い」「おしりを洗うですって?信じられないわ」

今でこそ公共のトイレはどこに行っても洋式で便座が温かくてウォシュレットがついていますが、僕が子供のときはまだまだ和式もたくさんあったし、とにかく出先ではできるだけトイレに行きたくないと思っていました。でも、こうして洋式の高機能なトイレが普及した今、外出先でトイレに行くことに抵抗がなくなりました。

そんな日本のトイレを批判する外国人がいるなんて、にわかには信じられませんでした。そして、そのとき悟ったんです。日本のトイレは実は世界では受け入れられないではないか、「思いやり」の気持ちから生まれた様々な機能が実は彼らにとっては「行き過ぎ」なのではないか、と。

ところで今日は僕のトイレ愛についてのブログではなくて、要するに海外で生活をするとこれまでの常識が通用しないというか、当たり前が当たり前でなくなることにストレスを感じたり、逆にそれが自分に合っていると感じることができると訴えたかったのです。

僕はカナダのトイレ事情(つまりどこのトイレも便座が冷たいし、ウォシュレット機能ももちろんない)に不満を抱いていましたが、反対にカナダの「適当さ」はとても快適でした。たとえば、バスが時間通りに来ないなんて当たり前だし、バス車内のアナウンスも次のバス停名を言うだけ(日本のバスはアナウンスで病院の広告だったり車内の安全なんかについて丁寧に伝えてくれますが)。また、バスの中でちょっとしたハプニングがあると知らない人でもお互いに目を見合わせてあーだこーだと話し始める、その距離の近さもすごく温かみを感じたことを覚えています。

日本の暮らしにどこか窮屈さを感じて日本を飛び出し、カナダの生活に心地よさを見出す方は現地にもたくさんいました。でもその反面、日本を飛び出してカナダから日本を改めて見ることでその奥ゆかしさやきちんとしているところを誇りに思う方も同じくらいたくさんいました。

日本を離れて海外で生活することは、自分がどんな暮らしを求めているのか、どういう考え方が合っているのかということを改めて熟考する良い機会になります。そして現地で出会うカナダ人や世界各国から集まっている留学生と、そういう日本の良い面・悪い面を議論し、また彼らの母国のことを教えてもらいそれについて議論することは、自分の価値観や物事の見方を大きく広げるきっかけになります。

今留学を考えていらっしゃる方にも、ぜひこうした体験をしてみてほしいなと思います。そして現地のトイレと日本のトイレのどちらが自分に合っているか、ぜひ教えてください!