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モントリオールの超巨大地下歩道空間

今当たり前のように毎日通っていますけど、札幌に地下歩行空間ができて僕はとっても感謝しています。2011年にオープンしたそうなので、もう8年も経つんですね。

チカホができるまでは大変でした。外が吹雪いていても札幌から大通まで行かなきゃいけない日は外を歩かないといけません。僕は寒さの耐性がないので、その時間が憂鬱でした。まあ地下鉄乗ればいいんですけど、1駅の移動のために地下鉄使うのも嫌じゃないですか。

だからチカホは僕にとってとても快適な場所です。最近は様々な催し物があちらこちらで開かれていて、ますます地上に出たくなくなっちゃいます。

そんな夢のような空間であるチカホがカナダのモントリオールという街にもあります。(実はモントリオールはトロントに次いでカナダで第2の商業都市で、「北米のパリ」とか「バイリンガルシティ」とかいわれています)

カナダは寒い国というイメージが先行しがちですが、実は西側のバンクーバーとかは冬でも雪が降らず比較的温暖な気候だったりします。が、モントリオールは残念ながらイメージ通りです。夏は30度を超える猛暑日があったりしますが、冬のモントリオールはえげつないです。年間の降雪量を比較すると札幌よりも全然雪は降らないのですが、問題は気温。最高気温がマイナス10度、基本マイナス20度、なんて日も少なくありません。無風で快晴の日は放射冷却のせいで死ぬほど寒い。車が凍って開かない、なんてこともあるみたいです。

カナダで2番目に大きい都市でこれだけ寒さが厳しければ、当然地下空間が発達します。Underground City(屋内都市)と呼ばれるモントリオールの地下は、地下鉄の駅と駅をつなぐ地下通路としての役割にとどまらず、様々な商業施設やビルと直結しています。寒さ対策が万全すぎるのです。全長32kmというのも驚き。札幌から千歳までが35kmなので、、そう、そういうことです。



色がついている部分は全部地下。地下鉄の駅を7つカバーしていて、ショッピングモールやホテル、アパート、銀行、会社、大学などと直結しています。モントリオールの中心部を網羅しているので、外に出る必要もなさそうです。ショッピングモールは地下から地上数階にまで及び、吹き抜けになっていて広い空間を感じたり、噴水があったり、ライトアップされたりと、そこにいるだけで心が安らぐ、そんな場所です。巨大なフードコートやファッション系の店舗もたくさんあります。



モントリオールは、歴史的な背景からヨーロッパ調の街並みや建物が多く、音楽などの芸術も盛んな街。そういう雰囲気が好きな人にはぜひオススメしたいし、「いや、雰囲気は良くても冬寒いのはちょっと、、、」という方も地下があるから大丈夫(?)です。地元の人もとても心温かい人が多く、困っていたら手を差し伸べてくれます。僕自身はモントリオールに住んだことはないですが、昨年出張で数日間滞在してすっかり虜になりました。モントリオールに留学してみたい方は、ぜひお問い合わせくださいね!

Naoki