巨大蜘蛛が目印!オタワの「カナダ国立美術館」
カナダでアートな街といえばモントリオールを想像する方も多いかもしれません。
そんなモントリオールから電車で2時間ほどに位置するカナダの首都オタワ。
ここにも世界の名だたる画伯たちが手がけた作品が数多くコレクションされている美術館があります。
その名も、「カナダ国立美術館」(英語名:National Gallery of Canada、フランス語名:Musée des beaux-arts du Canada)
です。
① 名物「ママン」
カナダ国立美術館といえば、この「ママン」
(出典:https://en.wikipedia.org/wiki/Maman_(sculpture))
ルイーズ・ブルジョワの作品で、2005年から建物正面の広場に君臨する蜘蛛の銅像です。
ママン(maman)はフランス語で「お母さん」。
英語でいうMummyと同じように、普段自分の母親を呼ぶときに使うカジュアルなフランス語です。
ルイーズは、この気味の悪い蜘蛛さんを自分の母親を想って作成したといいます。
気味の悪いなんて言ったらいけませんね、危なく糸でぐるぐる巻きにされてしまうところでした。
なんでも蜘蛛とルイーズの母親には共通点があるそうで。
・蜘蛛は糸を紡ぐのが仕事で、ルイーズの母親も機(はた)織りが仕事だった
・ルイーズの母親は蜘蛛と同じように賢い
・蜘蛛は感染症の蔓延の原因になる蚊を食べてくれるので、優しいし人間を守ってくれる→母親も優しくて自分を守ってくれる
ルイーズが21歳のときに、最愛の母を原因不明の病によって亡くしてしまいます。
数日後、母親の死を深刻に捉えなかった祖父(母方の父)の目の前で川に身を投げたルイーズですが、祖父に救出されました。
このエピソードからも、相当に母親を慕っていたことがうかがえます。
ところで実はこの「ママン」、世界各地の美術館の広場に展示されていて、日本にも東京の森美術館屋外に設置されているので、見覚えのある方もいるかもしれませんね。
② 現代アートが多く所蔵されたモダンな美術館
カナダ国立美術館はアンディ・ウォーホルやジャクソン・ポロックといった現代のアーティストによる作品が多く展示されていることで知られています。
建物の外観もガラス張りでモダンな装いです。
もちろん、ゴッホやモネなどの巨匠による作品も楽しむことができます。
(出典:National Gallery of Canada, https://www.gallery.ca/visit/floorplan)
③ 基本情報
■営業時間
10:00〜17:00(月曜定休、水曜は20:00まで営業)
■入場料
大人:20ドル
24歳以下または学生:10ドル
■住所
National Gallery of Canada
380 Sussex Drive
Ottawa, Ontario, Canada K1N 9N4
地図
(出典:National Gallery of Canada, https://www.gallery.ca/visit/floorplan)
首都オタワは語学学校があまりないため、渡航先として選ばれることはほとんどありません。
が、街自体は見どころがたくさんですので、特にトロントやモントリオールに留学をしている方はぜひ一度足を運んでみてほしいです。
Naoki