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出発前の心構え

こんにちは、Naokiです。

留学生活をどれだけ有意義なものにできるかどうかは、出発前にどこまで語学力を上げられるかに左右されるといっても過言ではありません。何を隠そう私自身が、学生時代の留学経験を通して、留学前の語学の勉強の大切さを身に染みて感じたひとりです。

そこで、出発前の準備として重点を置くべき点をお伝えしたいと思います。

私は、学生時代にカナダ、卒業してからフランスで各1年ずつ留学をしました。結論から先に言いますと、カナダは「成功」、フランスは「失敗」でした。他の多くの方々と同じように、私の留学の最たる目的は語学力を高めることにありました。その目標の達成具合を自分なりに評価した結果、カナダは「成功」、フランスは「失敗」だったんです。

カナダ留学のとき、私は英文科の大学3年生で、英語力は中上級程度でした。基礎は一通り網羅した上で、専門的に論文の書き方やスピーチの方法を英語で学ぶという段階です。ある程度の自信を持って留学生活がスタートしましたが、実際語学学校に通い始めると、先生の話すスピードがあまりにも速くてまったくついていけなかったことを覚えています。その後学校生活2ヶ月を経て仕事を始めると、自分でも伸びを実感するようになりました。帰国時には出発前にイメージしていたレベルに近づけたという手応えを持てていました。要するに、留学してよかった、成功したと思えたのです。



ところがフランスに留学したときはそううまくはいきませんでした。大学4年間+社会人1年間、勉強を続けて出発前はフランス語検定2級をとりました。ただ、英語と比べると覚えている単語量は少なかったし、カナダでの成功体験もあって、現地に行けばそのうち慣れて話せるようになるだろうと考えていました。当然フランス人のフランス語は聞き取るのに一苦労でしたが、それもカナダで体験済み。慣れるまで耐えようと、果敢に現地の人と話すよう努めました。しかしこの考えこそが甘かった。満足のいくコミュニケーションがとれなかったことが引き金となり、当時のステイ先のホストと衝突してしまいました。相当罵られたので(笑)、それがトラウマとなった私は、それ以降フランス語を伸ばすモチベーションを失ってしまい、そのまま挫折してしまったわけです。

 

さて、ではそもそも挫折の根本的な原因は何だったかと分析すると、出発前の学習不足に行き着きます。私の場合、相手の言っていることがわからない場面があまりにも多すぎたことで、次第に相手への申し訳なさを感じ始め、チャレンジすることにネガティブになってしまいました(もちろん性格的な問題も大いに関係しているとは思いますが)。せめて相手の言っていることを、単語を聞き取って理解に努められる状態で臨んでいれば防げたのかなと今は思います。

カナダに留学したときも言葉の壁による挫折はありましたが、乗り越えられました。言っていることがわかるレベルに、現地で到達することができたからです。相手の言っていることがわかれば、自分のキャパシティの範囲内のことばでこちらの意思も伝えられます。ここまで来れば、あとはそれを繰り返していくうちに、どんどん自分の英語のボキャブラリーの幅が広がり、話すことに対して喜びを感じられるようになります。

語学の上達において、精神的に安定していることはとても大事です。やる気に満ち溢れていて、自信がみなぎっている状態の方が、失敗を恐れてくよくよしている状態よりも間違いなく伸びます。どのレベルまで学習していれば安定が手に入るかは人によると思うので一概には言えません。現地に行ったら予想もしていないハプニングの連続で、きっと心が折れてしてしまうこともあるでしょう。それでもめげずに立ち向かうために大切なのはハート。ハートを保ち続けるために必要なのは、入念な準備に裏付けされた自信なんです。ですから、留学をもうすでに決めている皆さん、これから留学を計画している皆さん、事前にしっかり勉強していってください。勉強方法のことで悩みがあれば、私が喜んでご相談に乗ります。