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日本の感覚、日本じゃない国の感覚

「日本人はなぜ席を譲らない?」とツイートしたら「レディーファーストって意味不明」と猛反発された

先日朝の通勤電車に揺られながらこんな記事を読みました。

アメリカには観光でちょろっとしか行ってないのでアメリカのことはわからないけど、カナダ人やフランス人もやはりレディーファーストの精神が身についていました。

エレベーターのドアを開けてみんなが降りるのを待ってあげるとか、電車の席を譲るとか、建物のドアを開けて待ってあげるとか、みんな普通にそういうことをしてました。そしてきちんと笑顔でお礼を言う、というところまでワンセットという感じ。

この記事で言っているように、日本人はそういうことをあまりしません。電車の例なんかすごく共感しました。僕も膝を怪我して松葉杖で電車に乗ったんですが、誰も席を譲ってくれませんでした。「譲ってください」と言うのはおこがましいので言ってません。



これはやっぱり日本人独特のコミュニケーションスタイルに問題があります。どう考えても譲り合いの精神を貫いた方が気持ちよく生きられるはずなのに、やっぱり日本人は他人と距離をとりたがります。それはたぶん文化なので個人が悪いというよりも、歴史とか社会とかそういうところに根本の問題があるのでしょう。まあ、それを「問題」と言っていいのかどうかわかりませんが。

カナダやフランスに行った時に驚いたのは、めちゃめちゃ歩行者優先だったこと。車が来てるのを無視して斜め横断しようとすると、車は止まってくれる。クラクション鳴らしていやいや止まるんではなくて、当たり前のように止まるんです。無理に渡ろうとしたわけじゃないのに、渡らせてくれるために向こうから止まってくれる車もたくさんいます。あれってすごく気持ちがいいです。日本でもたまにそういう車いますけど、ほとんどスルーですよね。

そういうことができるのは、他人との距離の取り方が日本と違うからなんでしょうね。目があったらすぐ逸らすのが日本では普通ですが、たとえばカナダではおばあちゃんと目が合って微笑まれたことも何回もあります。みんな赤の他人となにかしらのコミュニケーションをとることに抵抗がないんです。

それが心地よくて心地よくて。向こうの人たちからしたらそれは普通のことなので、逆に日本に来たら「冷たい」と感じてしまうような気がします。

2020年のオリンピックで外国からたくさんの人がやってきます。「日本の印象が悪くならないように、ひとりひとりが距離の取り方を覚えましょう」と言いたいところですが、そんなの無理に決まってる。個人がそういう意識を持つためには、やはり一度日本を出てカナダなりオーストラリアなり、北海道留学センターが紹介できるこの2カ国に長期滞在してみるのが得策です。(強引)

留学のいいところは言葉ができるようになるだけではなく、文化の違い、人と人とのコミュニケーションの取り方の違いなど、様々な「違い」、そう、Differenceを感じられるところにあります。絶対に「おもしろい!」って思うし、「これが普通なのか」っていう経験ができる。そういう経験をすると、「あー今まで日本で生きてきて当たり前だったことが、当たり前じゃないんだな」って気付くし、そうすると「当たり前」という言葉にさえ違和感を覚えるようになります。

僕がそうでした。

なのでぜひ、留学を。

Naoki