カナダのお金〜紙幣・硬貨〜
先月、紙幣が新しくなることが発表されました。1000円が渋沢栄一さん、5000円が津田梅子さん、10000円が北里柴三郎さん。2024年から刷新・発行になるとのことですね。
そうなると、気になりますよね、カナダの紙幣は誰なのか。
カナダのお金の歴史
カナダの通貨はカナダドル。「C$」「CAD$」とかと表記されることが多いです。が、興味深いことにもともとはドルではなく「カナダポンド」だったそうです。
もともとカナダはイギリスの植民地だったからなので、考えてみたら当たり前なのですが。初めて知りました。
1841年の植民地時代に初めてカナダポンドが導入されましたが、1850年代にはアメリカとの交易が急増したことからドルにすべきという意見が強くなります。イギリスは当時領土にしていた大英帝国はすべてポンドで統一したかったのですが、最終的には1858年にカナダドルが使われ始め、現在に至ります。
カナダドルの紙幣の人たち
このハンサムさんが一番高価な100ドル札さん。ロバート・ボーデンさんは8代目の首相で第一次大戦の過酷な時代下に国を導いた方だそう。
ベテラン映画俳優のような50ドル札さんはウィリアム・ライアン・マッケンジー・キングさん。歴代で一番長く首相を務めた方とのこと。
20ドル札さんは唯一の女性、エリザベス2世女王で、イギリスの女王です。(まだ生きていらっしゃいます)
イギリスの女王はカナダの国王であり、オーストラリアやニュージーランドなどイギリス連邦に加盟する国々の君主を兼ねています。
10ドル札さんはジョン・A・マクドナルドさん。カナダ建国の父であり、初代首相です。
5ドル札さんはウィルフリッド・ローリエさんで、カナダ初のフランコフォン(フランス語スピーカー)の首相です。
以上、5種類の紙幣がカナダで流通しています。100ドル札は使うとお店側に嫌がられます。だいたい20ドル、10ドル、5ドル使うことが多いです。よね?
日本の紙幣は渋沢さんは経済界、津田さんは教育、北里さんは医学と幅広い業界から採用されていますが、カナダの紙幣はエリザベス女王を除き全員首相だというところなんかは、興味深いポイントであります。
カナダの硬貨
2ドル硬貨はToonie(トゥーニー)と呼ばれます。これは1ドル硬貨であるLoonie(ルーニー)と「2=two」の造語のようです。
1ドル硬貨がLoonie(ルーニー)と呼ばれる理由は、国鳥Loonがあしらわれていることから。
こちらは25セントで、Quarter(クォーター)と呼びます。Quarterは4分の1なので、100の4分の1=25です。
10セントはDime(ダイム)です。この船はカナダでは伝説となっているブルーノーズという帆船です。
5セントはNickel(ニッケル)。ビーバーがあしらわれています。ビーバーはカナダの国獣、日本でいうキジのようなものです。今は捕獲が禁止されていますが、かつては毛皮や食肉として貴重な存在だったようです。
ちなみに
僕がワーホリしていた2011年当時はさらに1セント(ペニー)硬貨があったんですがなくなったんですね。恥ずかしながら知らなかったです。昨年出張で硬貨を使ったはずなのですが、ペニーがなかったことには気がつかなかった、、、
このペニーの扱いが結構ややこしいみたいですね。お店での会計が10.97ドルだと、ペニーがないため10.95ドルを出せばいいみたいです。ところがカードや電子マネーなどの決済ではぴったり1セント単位で決済されるとのこと。
ペニーが廃止された背景には、製造にかかるコスト削減のためだそう。日本の1円玉も3円のコストがかかるそうで赤字です。そのうちなくなる日が来るかもしれません。
Naoki