モントリオールの象徴、モンロワイヤルには絶対に行ってください
カナダ第2の都市モントリオールの中心部にそびえ立つ小高い丘、Parc du Mont Royal(パルク・ドゥ・モンロワイヤル)
中心部の西、ダウンタウンのど真ん中といってもいい場所にあって市内を一望できるモンロワイヤル、札幌でいう旭山記念公園に相当するのかな。実際はもっともっとスケールが大きくて魅力たっぷりのモンロワイヤルを皆さんにご紹介したいと思います。
モントリオールという都市名の由来がモンロワイヤル
1535年、フランスの探検家Jacques Cartier(ジャック・カルティエ)さんがこの山をMont Royal(フランス語で「王の山」)と名付けました。モントリオールという都市の名前はこのモンロワイヤルが由来といわれていて、モンロワイヤルがどうやってモントリオールと呼ばれるようになったかは諸説あるようです。
いくつか調べた中で僕が好きな説は、先住民族がモンロワイヤルを彼らの言葉で「真実の山」と呼んでいて、それをフランス語に訳したという説です。Montというのは英語でいうMountain、つまり山。「真実の」というのはフランス語でréel(英語のreal)
Mont+réel(real)で Montreal(フランス語表記だとMontréal)になりました、ぱちぱち
モンロワイヤルの見どころ
モンロワイヤルは標高232mの山、というか丘。ちなみに旭山記念公園の標高は137.5mだそうなので、旭山よりは大きいです。見どころはなんといっても頂上の展望台から望む絶景です。
展望台は、
①The Kondiaronk Belvedere(コンディアロンク展望広場)
②East End(イーストエンド)
の2箇所あります。①のコンディアロンク展望広場がメインスポットで、こちらからはダウンタウンの高層ビル群やセントローレンス川など、モントリオールの街を一望できます。Chalet(シャレー、フランス語で山小屋の意)がポツンと立っていて、中ではギフトショップが売っていたり休憩スペースになっています。ここでしか手に入らないモンロワイヤルグッズもありますよ。
夜のシャレー、妖しい雰囲気が漂います、、、
広場にはこれまたポツンとアップライトのピアノが置いてあって誰でも弾けるようになっています。モントリオールはフランス文化が色濃く反映された街として知られていますが、モンロワイヤルのみならず、街のいろんなところで無造作にピアノが置いてあるのはフランスにそっくりです。
余談ですが、モントリオールのすべての建築物は、このモンロワイヤルよりも低く建築するように決まりがあるそうです。モンロワイヤルからの絶景が損なわれないための工夫ですね。
今から15年前の2005年、モントリオールの絶景をバックにグラサンでキメる代表東出(28歳)←今の僕と同い年です
色鮮やかな鉄の十字架
シャレーから10分ほど歩いて行くと、高さ約30mの鋼鉄の十字架が姿を現します。聖母マリアがモントリオールの街を洪水から守ってくれたことで神のご加護を称えて建設されたといわれています。この十字架は夜になると白くライトアップされるんですが、ケベックデーには青色に、エイズ啓発キャンペーンの際には赤色にと、色がいろいろです。
ビーバーポンドは絶好のアクティビティスポット
公園内には、ビーバーの形をしているからという理由でビーバーポンドと呼ばれる人工の池があります。1930年代に大恐慌で不況下にあったモントリオールで雇用創出プロジェクトの一環で建設されたそうです。ビーバーポンドの周りは散歩やジョギングをする人で賑わいます。(敷地内どこに行ってもジョギングしてる人はいる)
夏はこの池でボートに乗ったり、バーベキューやピクニックをしている人もいるんだとか。モントリオール、というかカナダ全土だと思いますが、基本的には屋外での飲酒は禁止です。が、ビーバーポンドでは飲酒が認められているため、バーベキューがより一層盛り上がります。冬にはスケートやクロスカントリースキーなどウィンタースポーツも楽しめます。
まさに年中楽しめるアクティビティスポットなのです。
NYのセントラルパークをデザインした建築家が設計
僕はニューヨークに行ったことないのでもちろんセントラルパークがどんなところが知らないのですが、なんでもこのモンロワイヤルの設計はセントラルパークの設計をした人だそうです。フレデリック・ロー・オルムステッドさん。調べていると、結構似たものを感じるみたいですね。セントラルパークに行ったことのある人にはぜひ、違いをご自身の目で見て、体で感じてほしいです。
舗装された道はもちろんですが、山道をハイキングするのも楽しみ方のひとつ。Google Mapにもきちんと表示されるようなので迷う心配もありません。リスやキツネ、アライグマに出会えるかもしれませんよ!
モンロワイヤルの敷地内には無数の木々があるわけですが、これらはどれも比較的若い木だそうで。なんでも、1950年代に「不道徳的な行動を減らす」ために木を切り倒すキャンペーンがあったらしいです。ワイルドですね。
モンロワイヤルへの行き方
メトロ(地下鉄)のオレンジライン、モンロワイヤル駅で降りて、市バス(11番)に乗り継ぐとモンロワイヤルまで連れて行ってもらえます。ダウンタウンから徒歩で行くこともできるみたいなんですが、結構体力いると思います。バスでも20分くらいかかったので。
去年出張の際に生徒さんと一緒に行きました:
「カナダ出張2日目モントリオール中心部」
モントリオール発祥の地といってもいいであろう、モントリオールを代表する山「モンロワイヤル」
モントリオール留学中、ちょっと息抜きしたい、気分転換したい、ロマンチックなデートをしたい、思いっきり遊び倒したい、、、いろんなニーズにきっと応えてくれると思うので、ぜひ足を運んでみてください。
Naoki