ワーホリで物足りなさを感じてカレッジで勉強し直すという選択
トロントから1年のワーホリを終えて帰国したHarunaさんと先日ランチをしてきました。「行く前めちゃめちゃ不安だった」「現地に到着してからも2ヶ月くらいは不安が続いた」「一緒に遊ぶ友達ができてから楽しくなった」というような出発当時の話から、現地であった様々なこと(ファッションとか恋愛とか仕事のこととか)を話してくれました。楽しいことばかりじゃないけれど、向こうであったことをいっぱい話してくれるのが、「この子を送り出してよかった」と思える瞬間のひとつだったりします。
彼女はこれから現地でのカレッジ進学を目指して再出発し、地元でも有名な進学準備コースを持つ語学学校で英語を学び直します。このコースはついていくのがとっても大変なことで知られていて、生半可な気持ちではトライできないこともあり、一層気を引き締めていました。
Harunaさんと話していて改めて感じたのは、ワーホリで納得いくまで英語を伸ばして帰国するってのはとても大変だということです。
ワーホリで身につく英語力
自分も英語圏での滞在経験はカナダでのワーホリの11ヶ月のみで、「行って正解だった」と思えるレベルまで英語は伸びましたがそれでもまだまだわからないことだらけなのが現状です。ドラマや映画を見てても、英語字幕があればわかるけど字幕なしだったら正直かなりきついです。
彼女と話していても、現地での生活は大変充実していて満足していることが伝わってくる一方で、「英語はどう?」と聞くと「最初よりは絶対伸びたけどまだまだです」と言っていました。
ワーホリで身につく英語には当然ですが限界があります。みなさん口を揃えて言うのは、「リスニング力が上がる」
これは統計的に間違いないと思います。帰国してリスニングが伸びなかったと言っている人を聞いたことがありません。1〜2ヶ月でも耳は慣れたと手応えを感じるレベルです。
となると、です。
そこから一歩踏み込んで「英語が話せる状態」になるには何が必要なのか?
英語がマストな環境に身を置く
これはもうとにかく英語を話さなければいけない環境でしょう。それ一択です。ポイントは、英語を「話さなければいけない」という義務や責任が伴うこと。
たとえばワーホリなら仕事。ワーホリの仕事は接客業が多いですが、お客さんと相対するサーバーやバリスタの仕事はミスしちゃいけないという責任が伴います。(失敗は全然OKですが、「失敗したくない」という心理状態がミソです)
また、学校もやっぱり英語を「話さなければいけない」環境です。授業中の自分が当てられた時の緊張感とか、先生がクラス全体に質問を投げかけた時に勇気を振り絞って発言するとか。そして語学学校よりもさらにハードルが高いのがHarunaさんがこれから挑戦するようなカレッジなどへの進学。カレッジは専門的な知識を身につけて将来の仕事に直結する能力を育てる場所ですから、山のように課題を出されて寝る間も惜しんで勉強するという大変な苦労を強いられます。僕自身も、人生で一番勉強したのはワーホリでカレッジに通っていた3ヶ月です。
ワーホリの時間的な限界
ただ、です。
そういう環境がたとえ作れたとしても、ワーホリは1年で帰国しなきゃならない。正直、僕は1年ではネイティブと対等に会話できるようになるのは至難の技だと思います。出発前に英検1級とか余裕でとれちゃうくらいの英語力でオンライン英会話でスピーキングの練習を毎日やって準備し、現地に着いたら学校あるいは職場で完全英語環境に染まる。そのくらいやらないと1年ではそうそう伸びません。違う言語を身に付けるのはそんなにたやすい話ではないです。
Harunaさんはワーホリ渡航後3ヶ月間語学学校で勉強しましたが、1年近く学校に通った友人と会ったら「やっぱり自分よりできるな」って思ったそうです。
ワーホリから一歩先へ
せっかく1年いて最初より伸びた英語をもっと伸ばしたい。この気持ちはとても大切だし、それだけ経験を無駄にしたくないという決意でもあります。
お金はかかりますが、日本の常識から逸脱した異国の地で勉学にのめり込む時間というのは何にも変えられません。ワーホリを経験してからカレッジに進学するという選択。一度考えてみる価値はあると思いますが、いかがでしょうか。
Naoki