ハワイアンピッツァの正体
食に恵まれた私たち日本人からしてみれば、いくら留学先として人気な国といえども「食」への不安がつきまとうものです。
治安が良く住みやすいと世界的な評価を得ているカナダも例外ではなく、「食べ物が口に合うだろうか」と恐る恐るご出発した方も多いかもしれません。
僕もその1人でした。そしてたしかに、ホームステイ先の食事はあまり好きになれなかった、、。
そんな僕でもいくつかハマった食べ物があったのですが、そのひとつが「ハワイアンピザ」
日本のピザ屋さんではあまり見かけないので、これを食べるとカナダを思い出します。
トマトベースのピザソースの上に、ジューシーなサラミとパイナップルが散りばめられている奇跡のピザ。
興味深いことに、このピザの起源はカナダにあったのです。
ハワイアンピザの発祥の地はカナダ
ハワイアンピザの生みの親の名はPanopoulos(パノポウロス)さん。
ギリシャ出身の彼は1952年にカナダのChatham(チャタム)という都市に移住し、そこでレストランをオープンします。
初めはピザではなく、パンケーキやハンバーガーを中心にクラシックなディナーを提供するお店だったのですが、後にピザも扱うことに。そして、ハワイアンピザの誕生につながっていきます。
その一番のきっかけは、Tiki文化。
Tiki文化とは南太平洋に浮かぶ熱帯の国のエキゾチックな文化のこと。当時、第二次世界大戦で南太平洋で戦っていた軍人たちからTiki文化への憧れが国内に広がり、パノポウロスもその影響を受ける1人となりました。
Tiki文化独特の「甘さとしょっぱさの融合」
これをテーマに試行錯誤した挙句、缶詰のパインをサラミと合わせるという完璧なコンビネーションに行き着いたのです。
ちなみに「ハワイアンピザ」と命名した理由は、試作で使ったパインの缶詰の名前が「ハワイアン」だったからということらしいです。
賛否両論ある
わかります、酢豚にパイナップルとか、ポテトサラダにみかんの缶詰とか、具のチョイスに賛否両論があるのはわかります。びっくりドンキーのパインバーグディッシュ、これも好き嫌い分かれますよね。(代表東出はパインバーグディッシュが好物のようですが周りには不評らしいです)
ハワイアンピザに関しては、アイスランドのヨハンセン首相という方の「ハワイアンピザは法律で禁止すべき」という発言が物議を醸したことがありました。
出典:CBC「
Iceland's president admits he went 'too far' with threat to ban pineapple pizza」
ジョークのつもりで言ったのでしょうが、結構反発があったようで。のちにFacebookで弁明する羽目になりました。
オーストラリアでは一番人気のピザがハワイアンピザらしいので、カナダ・オーストラリアに留学の際はぜひ食べてみてください。
Naoki