Banff Spring Hotel の幽霊
僕はカナダワーホリ時代、アルバータ州のCanmore(キャンモア)という町にあるリゾートホテルで仕事をしていました。
アルバータ州といえばロッキー山脈が有名で、特にその山麓にあるBanff(バンフ)は日本人も多く訪れる観光名所です。
さて、バンフには Banff Spring Hotel という超特大高級ホテルがあります。
当時の僕の同僚も何人かそこに移って仕事をしていたようですが、このホテル、いわくつきなんです。
(参考資料:Calgary Avenue Magazine)
花嫁の幽霊
いくつかある幽霊ネタのうち最も有名なのが、この花嫁の幽霊です。
ホテルで挙式を執り行う予定だった花嫁が、当日にウェディングドレスを着たまま階段を転げ落ちてしまい亡くなってしまったという、1920年代に起きた悲劇に由来します。
突然なにかにびっくりして転んでしまったという説もあれば、ドレスの裾をヒールで踏んづけてしまって転倒してしまったという人もいるし、キャンドルの火にドレスが触れてしまったという人もいます。
理由はともかく、それ以来ホテルのスタッフ、ゲスト双方から、ウェディングドレスが階段を上り下りしていたり踊ったりしているという発見情報が多く寄せられているそうです。
ベルボーイのサム
ベルボーイというのは、到着したゲストの荷物を部屋に運んでくれる人のことですよね。また、宿泊客が困ったときに駆けつけてくれる人でもあります。
1975年に亡くなったSam McCAuley(サム・マッコーリー)は生前ベルボーイとして働いていましたが、そんなサムの亡霊がホテルを徘徊しているという目撃情報が多数寄せられているのです。
ただし、サムの亡霊は良い行いをしてくれるようです。
高齢の女性ゲストがカードキーが反応しないためフロントに連絡をしましたが、当時勤務していたベルボーイは他の業務で忙しく、その女性ゲストを15分近く待たせてしまいました。
15分後に部屋を訪れると、カードキーがすっかり元に戻っていたので不思議に思ったベルボーイは女性ゲストに何が起きたか尋ねました。
「お年寄りのベルボーイがやってきて直してくれたのよ」
そのベルボーイの特徴がそっくりそのまんまサム・マッコーリーのものだったというのです。
亡くなったあともサービス精神を保ち続けるとは、プロの鏡のような素敵なサムですね。
呪われた部屋
このホテルには呪われた部屋というのがあるそうです。
なんでも、その部屋はある家族が全員殺害されるという残虐かつ卑劣な事件現場だそうで、その部屋に泊まると
・叫び声で目が覚める
・びっくりして明かりをつけると、鏡に血塗りの手形がついている
ということが起きるそうです。
現在はその部屋があるフロアは立入禁止になっています。
立入禁止の理由を聞くと、「ゲストの安全のためです」とか「改装中です」とか、聞く相手によって答えはまちまちだそうですが、実際にはそういうストーリーが隠されているとのこと、、、
これから夏がやってきますね。
Naoki