カテゴリー:都市情報 Canバンクーバー

バンクーバーのランドマーク「カナダプレイス」

バンクーバーと聞いてみなさんは何を思い浮かべますか?

札幌なら時計台、東京ならスカイツリーとかいろいろあると思いますが、バンクーバーといえばこれ!っていうものはなんでしょう?僕はあまりピンと来ません。強いて言うなら、雨でしょうか。バンクーバーオリンピックという人もいそうです。

そんなバンクーバーでシンボルとされているもののひとつに、Canada Place(カナダプレイス)というものがあります。



これがカナダプレイスです。写真左側のテントみたいな形をしたものからシドニーのオペラハウスを連想しませんか。恥ずかしながら、半年以上バンクーバーにいましたが僕はカナダプレイスには一度も足を運んだことがありません。でも、よく聞く名前なので今回はカナダプレイスとは一体何者なのかに迫りたいと思います。

カナダプレイスとは?

バンクーバーダウンタウンの北部バラード入り江と呼ばれる部分にある、船の停泊所およびその建物群一帯のことを「カナダプレイス」と呼んでいます。いい名前ですね、カナダプレイス。まさにカナダを象徴する場所に、との願いが込められているのでしょうか。

パッと目を引くのは、5つに連なったテントのような船のマストのような白い物体。ここはコンベンションセンター(国際会議場)となっていて、年に1度TED Talkが開催される場所でもあります。ちなみにこのTED Talk、日本を含め世界各国で行われていて、特に英語を勉強している大学生の方々なんかにはお馴染みだと思いますが、このカナダプレイスで行われる年1回のTED Talkが一番大規模らしいです。

また、写真にも写っていますが大型客船の主要ターミナルとしての顔も持っていて、特にバンクーバーからアラスカ行きの客船の出港地として知られています。バンクーバーのいいところのひとつは、山も海も混在している街だということ。日本でいうと横浜とか神戸も同じような感じだと思いますが、札幌人の僕からしたら街中に海があってでっかい客船がやってくるっていうのはなんか夢があります。

カナダプレイスの成り立ち

当初このエリアはカナダ太平洋鉄道が桟橋を建設することで開発されました。カナダ西部の重要な港として物資や移民の輸送、そして貿易が目的でした。その後、会議場やホテル、クルーズ船の寄港地としての開発を進めていきます。

転換期となったのは1986年。今からもう30年も前になりますが、バンクーバーで国際交通博覧会(万博)がおこなわれた際に、カナダプレイスがパビリオン(展示館)として利用されました。日本のパビリオンも出展していたみたいです。当時のカナダパビリオンは万博でもっとも成功した展示館のひとつといわれ、一気に世界に名が知られるようになりました。それが、今日のランドマークたる所以なのでしょう。

カナダプレイスの楽しみ方いろいろ

なんとなくお堅い雰囲気がありそうなものですが、実際は地元の人たちの憩いの場、そして観光地としても人気のある場所です。カナダプレイスにはパンパシフィックホテルがあるだけでなく、世界初の3DIMAXシアターやカナダの大自然をバーチャルで上空から見下ろすことのできるFly Over Canada(フライオーバーカナダ)というアトラクション、ビクトリアやウィスラーにも行くことのできる水上飛行機まであります。

自転車のレンタルをおこなっているジムもついていて、レンタサイクルで近くにあるスタンレーパークを1周するというのは観光客の間では定番中の定番。

そんなに気合いを入れなくても、海を見渡しながらサンドイッチを食べたり、お友達とおしゃべりをしたりできる広場のようなエリアもあります。

まさに、地元民、観光客ともに楽しむことのできるマルチなエリアだったのです。



留学というのは楽しいことばかりではありません。ちょっと気分が落ち込んだとき、自然に癒されたいと思ったときはカナダプレイスでのんびりと過ごしてみてはいかがでしょうか。もちろん、気分上々のときにも行く価値ありな素敵スポットだと思います!

Naoki