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カナダのQOL

先日発表された、「U.S. News Best Countries Rankings」

USニュース&ワールドレポートというアメリカの雑誌社が毎年発表している国のランキングで、2021年は世界76カ国を対象に「生活の質」「起業家精神」「文化的影響」など10の指標別に格付けして総合順位が出されました。



(出典:https://www.usnews.com/news/best-countries/overall-rankings

このランキングで見事1位に輝いたのがカナダ。(そしてなんと2位に日本がランクイン)

項目別に見ると、カナダは「生活の質」「社会目的」で1位、「ビジネスのオープンさ」で3位を記録しています。

特に「生活の質」という項目においては、このランキングが始まってから6年連続でトップの座に就いています。



生活の質、QOL、クオリティオブライフというのは、食事や家、教育、医療、そして雇用など様々な側面が国民の生活の充実にどれだけ貢献しているかという指標です。

総合順位2位の日本ですが、生活の質は13位。カナダとの差は生活レベルでも感じてしまう気がします。

カナダにいる生徒さんとLINEで話しましたが、その子もカナダでの生活にとっても満足しているんですね。

元々活発な子なので楽しそうな様子を見てもなにも不思議ではないわけですが、それでも親御さんに言わせると「日本にいるときよりもストレスフリーでいるのを感じていてもっとカナダにいてほしいと思っている」そうなのです。

たとえば仕事に対する価値観なんかは日本とは真逆といってもよいかもしれません。

遅刻は日常茶飯事、でもそれに対して誰がなにをいうわけでもない、仕事中に笑って踊っていられる。それでいてお給料は日本よりも高いしチップももらえちゃう。

日本はとにかく礼節を重んじます。配慮に配慮を重ねた挙げ句、たいして稼げずに疲労だけがたまっていく。

カナダのように、日本だと絶対に怒られちゃうようなことが「常識」になっている国が実際にあるわけです。

そしてそんな国が「生活の質」世界一、つまり幸せを感じている人が多いということですよね。

もちろん人によって幸せの尺度は違うけれども、今の生活や人生に息苦しさを感じているとすれば、もしかしたらそれはこれまでの人生で培った自らの常識に縛られすぎているからなのかもしれません。

世界最高の国に行って世界中からきた人と語り合うことを通して、自分を締め付けている紐が少しだけ緩くなったとしたら。

悪くないですよね。

Naoki