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ティムホートンズでの仕事もすっかり慣れたある日、マネージャーの服を着たガタイの大きい人がいきなり現れました。「あれ、ノーム辞めるのかな?」って嫌な予感がしたのですが。
聞くと、実はこのお店マネージャーが2人いるとのことで、今までホリデー期間で会っていなかった人でした
彼の名は「Kyle(カイル)」
街であったら近寄りがたい、ちょっと悪顔の筋肉隆々の人でした。
ティムホートンズでは毎週金曜日にコーヒーの紙コップやボトルジュースなどが補充される日になっていて大量の商品やら備品などがバックヤードに納品される日になっておりその運び入れも僕の仕事でした。
紙コップが入ってる段ボールは1箱何個の紙コップ入ってるのか?ってくらい大量レベルで入っているのでとにかく重い。
そして初めて一緒に働くカイルは、この段ボールを軽々と運び入れ、まさにこの作業には最強の方。
納品が終わった後、ちょっと簡単に会話してその日は終了でしたが、翌週から会話する機会が大幅に増え、怖い顔だけど実は同い年で滅茶苦茶ナイスガイって事がわかってきました。
店のバックヤードでお客様には声が聞こえない場所では、
「マサ、今から新しい単語教えるからメモしろ!」って指示が。
何を教えてくれるんだ?って思ったら・・・
語学学校では絶対に学ばない、実生活では絶対使わない(使えない)汚いスラングを色々教えてくれて、使い方講習まで始め、〇〇に言ってみろ!って始末・・・
初対面から2週目にして、物凄く仲が良くなりかつ波長が合うマネージャーでした。
時々マネージャー室に引きこもる事があり、「お?仕事でもしてるのか?」って思ってたら、マネージャー室からいきなり奇声が・・・
マネージャー室へ行って話を聞くと、「マサ、これを見ろ!カナックスの選手がFAで出ていくんだ!!って事で、そう北米4大スポーツの1つNHLバンクーバーカナックスの熱狂的な大ファンらしく、マネージャー室で何をしてるのか?って思ってたら、カナックスの情報を見てたのでした 笑
なぜカイルはマネージャーなんだ?本当大丈夫か?って思ってたのですが、ある日お店がお客様だらけで大混雑になった時があり、そこにカイルがレジに入り接客対応を
今でも覚えてますが、これが同じ人間か?ってくらい声も変わり凄い接客をしてました。普段は裏でふざけてる印象しかなかったカイルが、接客始めるととんでもないレベルの接客で感動さえしたものです。
注文を聞くだけでなくスモールトークを入れてお客様を笑顔にさせて終了する。これこそ接客のプロだ・・・
これを境にカイルへの見方が大きく変わってのを覚えてます。
休みの日はカイルの家に呼んでくれてポーカーしたりと本当ティムホートンズで働いた中で一番仲良くなり、かつ仕事的にも接客とは何ぞや?って事を見て学べたのがカイルでした。
ただそんなカイルもある日いきなり辞めるって事になりました
話を聞くと「給料がここよりいい所からジョブオファー貰ったんだ!!」って満面の笑顔
なるほどな、日本と違って義理人情とかでなくこの辺はドライなんだなってのも学びました。本当最後まで色々な学びがあり、また機会があれば会いたいなって思ったりします。