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語学学校とカレッジはこんなに違う

カナダワーホリ時代、2ヶ月語学学校に通い、その後仕事の期間を挟んで、ラストの3ヶ月カレッジ(専門学校)に通いました。

カナダへの留学を考える人の95%はまず語学学校に通うことになります。そして英語ができるようになり、カナダでの生活にも慣れてくると、

「もっと就職に直結することを学びたい」「カナダに残りたい」

あまりの居心地の良さからこのように考える方が少なからずいます。

そんなときにカレッジ進学を考えます。

僕の場合は、大学を1年休学してのワーホリだったため、カナダに残るという選択肢はありませんでした。

そのため、「就職に生きるようなことを学びたい」という思いでカレッジのコースを受講することを決めました。


語学学校に通う趣旨

語学学校に通う目的は、まずは英語力の強化。そして、友達作り・ネットワーク作り。

渡航後すぐに学校に通うことで、英語に慣れながら、世界中からきた留学生と仲良くなり、一緒にカナダライフを満喫したり、お互いの国の違いを発見したりして、とにかく異文化のコミュニケーションを楽しむことができます。

英語ができる人は語学学校に通う必要はありません。言葉さえできれば、あとは行動力をフルに発揮して友達を作るなり仕事を見つけるなりしていくことができますからね。



ところが、英語ができて初めて選択肢に挙がってくるものがあります。それが、カレッジです。

カレッジに通う趣旨

カレッジは、卒業後の就職を見据えて特定の分野の勉強を集中しておこなう学校です。

特定の分野といっても、接客・観光・ビジネス・IT・幼児教育などなど、学校によって実に様々なコースが展開されています。

多くのカレッジではCo-op(コープ)という、企業でのインターンシップ付きのコースを開講していて、近年日本人留学生にも人気が出てきています。

僕は、Ashton College(アシュトン・カレッジ)というバンクーバーのカレッジに3ヶ月だけ通い、Sales&Marketing(セールス&マーケティング)のコースを受講しました。



僕のような大学生もいれば、社会人経験を経て学び直している人、ネイティブのカナディアンも同じクラスにいて一緒に勉強をしました。

そしてそのほとんどが、Co-opプログラムを利用していたので、6ヶ月学校で勉強したあとは6ヶ月バンクーバー の企業でインターンシップをおこなっていました。

カレッジに通ってみて感じた語学学校との違い

カレッジでの記憶を思い返すと、どう考えてもまず最初に出てくる感情は「辛かった、、、」です。

あんなに自分を追い込んで勉強したのは受験勉強のとき以来、というかそれ以上でした。

カレッジに入学するためには必要な英語レベルを満たしていなければならず、当然クラスメイトはみんな英語ができます。

僕は語学学校では一番上のクラスを卒業したので英語ができなかったわけではないですが、それでも英語レベルの差を感じました。(ネイティブも同じクラスにいるので当然なのですが)

「留学生だから英語ができなくても仕方ない」という空気感は一切なく、むしろクラス内で先生に当てられて英語力不足が原因で答えに詰まったときなんかは、みんなに迷惑をかけている感が半端じゃなく、特に最初の1ヶ月くらいは毎授業緊張していたのを覚えています。

そして授業のスピードが新幹線並みで、しかも厳しい。そもそも先生が早口なので説明を聞き取るのが精一杯。

(しかもすぐに癇癪(かんしゃく)を起こすタイプで、機嫌が悪いとトコトン生徒に当たり散らすタイプの先生だった)



↑Ashtonの「o」のところにいるのがマイケル先生

 

特に印象的だったのは、Accounting(簿記)の授業。

簿記なんて勉強したことなかったのでゼロから英語でそれを教えられ、ひたすら計算をさせられるのですが、、

授業中に当てられて答えが間違っていると先生が死ぬほど怒るんですよ(笑)

学校の授業で答え間違って怒られるっていう経験あんまりしたことなかったので、びっくりしたのを覚えています。(これを言うと、「あーゆとりだもんね」とか言われそうで嫌ですが)

「え、そんなに怒る?」っていうくらい怒るので、特にこの時期は毎日放課後みんなで教室に残って、必死に勉強していました。先生に怒られて泣きそうになる子もいたりして、あのときはなんかクラスが団結していたなーと記憶しています。

他にもいろいろ辛いエピソードがありましたが、とにかく語学学校時代には経験しなかったハードな面がカレッジには山ほどあったということです。

個人的には、大学生のワーホリの締めくくりに3ヶ月という短期間ではありましたが、カレッジに通えたことは非常に大きかったです。

あれほど追い込む経験を留学中にできたおかげで、ワーホリがただのお遊びにならなかったし、「こんなに頑張った」という誇りを持ち帰ることができました。

コロナで一時期騒然とした留学業界ですが、最近は来年以降の出発を目論んでいる方からの問い合わせがちらほら出てきています。特に大学生のみなさんで、留学を通じて何かに一生懸命取り組んでみたい、と思う方には、ぜひ語学学校だけでなくカレッジで自分を追い込み、知識と経験を両方持ち帰る留学にしてほしいものです。

Naoki