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「当たり前」を疑う

日本で生まれて日本で育つと、日本の当たり前が自分の当たり前になります。
北海道で長いこと暮らせば北海道の当たり前が自分の当たり前になるし、札幌なら札幌、帯広なら帯広、相澤家なら相澤家の当たり前が自分の当たり前になるわけです。
(僕のLast Nameは相澤です)

「普通○○でしょ」と言う人の「普通」は、その人にとっての「普通」であり、他の人に必ずあてはまるわけではありません。
ところが、同じ環境で暮らしてきた人同士では、その「普通」をある程度共有することができることも事実です。

「普通」を共有する人の数が多ければ多いほど、それはメジャーな考え方ということになり、少ない方はマイノリティとなります。
そして、メジャーな考え方を持つ人が多数派となりマイノリティより優勢に立つことになります。
いつの時代も、子供でも大人でも、職場でも学校でも、マジョリティがマイノリティを排除しようという動きがあるものです。(いじめなんかはその代表ですよね)

北海道留学センターが扱っているカナダとオーストラリアの2カ国では、PRIDEと呼ばれるLGBT*が中心となるパレードが盛大に行われます。

*LGBT…Lesbian(レズビアン)、Gay(ゲイ)、Bi-Sexual(バイ セクシャル)、Trance gender(トランス ジェンダー)の総称

LGBTなどの同性愛者(マイノリティ)だけでなく、様々な国籍や文化を持つ人々が互いに尊重し、ひとつのコミュニティとして協力しようと呼びかけるイベントです。
カナダ、オーストラリアに限らず世界中でこうした運動が盛んに行われています。
それは明らかに世界全体が異文化理解を推進する方向に舵を切っていることを示しています。

世間的に「普通」ではないマイノリティを省くと言う行為は、ある意味人間の本能なのかもしれません。
でも、それによって苦しむ人がいる限り、理性を持って抑えなければならない衝動です。
他の考え方がある、マイノリティがいる、ということだけでも常に頭に入れておく意識が大切です。

留学を通して海外に身を置いて生活するということは、様々な「普通」を持つ人や文化に触れることを意味します。
自分の常識が覆される局面にたくさん立ち会います。
なんとなく日本の現状に疑問があるとか、世界のいろんな人と話して多様な価値観に触れたい人は、迷わず海外に出ることをお勧めします。


PRIDEパレードでは大きな盛り上がりを見せるバンクーバーのDavie Street(デイビー ストリート)

Naoki