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カナダに行く前にアイスホッケーのことを知っておこう

カナダの国民的スポーツといえば、そう、アイスホッケーです。

日本ではあまり馴染みのないスポーツですが、カナダでは日本でいうサッカーや野球と同じくらい(か、それ以上)の人気があります。

バーやレストランに入るとだいたいホッケーの中継が流れていますし、重要な試合になると街中がパニックになります。良い意味でも悪い意味でも。

今回は、カナダ人が愛してやまないアイスホッケーのことを少しお話しします。留学やワーホリでカナダに行く方は必見です!


アイスホッケーのルール

まずはアイスホッケーのルールを簡単に。

1チーム6人で構成され、パックをゴールに入れたら1点です。リンクをスケートで滑るため、かなりスピードがある中での攻防。当然選手同士のぶつかり合いも激しく、乱闘騒ぎになることがよくあります。(それを楽しんでいる一面もありますので喧嘩なんて見てるだけで胸糞悪いという人には向かないかも)

1ピリオドが20分間で、合計3ピリオドおこなわれます。その間、選手の交代は自由です。

以上が、「氷上の格闘技」といわれるアイスホッケーの簡単なルールになります。

hockey players in hockey field playing

NHL

カナダでアイスホッケーの試合を観戦したことがあるとすれば、それはNHL(National Hockey League)の試合だったに違いありません。NHLは北アメリカの4大リーグのひとつに数えられています。

他の3つのリーグは、NFL(アメフト)、NBA(バスケ)、NLB(野球のメジャーリーグ)です。

NHLにはアメリカのチームが23チーム、そしてカナダのチームは7チームが登録されています。

「カナダの国技のくせにアメリカの方がチーム多いじゃん」

そう思ったそこのあなた。

ところがどっこい、チームの国籍こそカナダは少ないですが、リーグ選手の半数以上はカナダ人であるのです。

NHLのシーズンは10月〜4月で、プロ野球と同じようにセリーグとパリーグに分かれて戦います。各リーグのプレーオフを勝ち上がった2チームがStanley Cup Championship(スタンレーカップチャンピオンシップ)に進み優勝を争います。

このスタンレーカップチャンピオンシップは、北米のプロスポーツ界で最古のトロフィーだそうで非常に名誉あるものです。

gold-colored trophy

アイスホッケー熱がすごすぎて、、、

僕はカナダのバンクーバーに4月に渡航しましたが、5月の後半あたりからバンクーバーの街の様子がガラッと変わりました。ちょうどこのスタンレーカップが始まったころで、たまたまバンクーバーのチームが優勝まであと一歩というところまで来ていたのです。

バンクーバーの中心部のど真ん中でしたが、歩行者天国になって車は通れず、大型ビジョンがいくつか設置されて人がごみのように集まってきていました。僕ももちろんそのごみの一部となり、試合観戦を楽しんだことをよく覚えています。

そして6月。

この優勝決定戦は1試合で終了というわけではなく、先に4試合勝った方の優勝、みたいなルールでした。僕は優勝チームが決定する前にバンクーバーを離れて別な地域に引っ越しをしたんですが、たまたまある日テレビをつけたらまあ大変。

自分がついこの間までいたバンクーバーの街中で大暴動が発生し、パトカーは横転して燃やされ、ショップのガラスが割れまくり、人々が騒ぎまくっている様子が中継されていました。なんでかというと、バンクーバーのチームが最終的に負けちゃったからです。怒ったファンが暴れたのです。そ、そんなことも、ありますよね、、、

カナダ人って基本穏やかで優しいし、道に迷ったらこちらから話しかけなくても「どうしたの?」って声かけてくれるような国民性なんですが、ホッケーとなると話が違うようです。お気をつけください。


NHLの人気チーム(カナダ版)

これからカナダに渡航される方は、自分が行く街のホッケーのチームは知っておいた方がいいです。地元の人に「私、ホッケーなんて興味ないからそんなチーム初めて聞いたわ」なんて言ってしまった日には、暴動が起きます。

Vancouver Canucks(バンクーバー・カナックス)

バンクーバーはカナックスというチームです。ロジャーズアリーナがホームです。「Go Canucks Go」という応援フレーズがあまりにも有名。そこら中で見かけると思います。さっき言った暴動を起こしたのはカナックスのファン(の一部)。

ちなみにCanuckというのは「カナダ人」を意味する言葉で、もともとは昔森林で働くフレンチカナディアンに対して使っていた差別的な呼称だったみたいです。



Toronto Maple leafs(トロント・メープルリーフス)

エアカナダセンターがホームのトロント・メープルリーフス。名前にひねりがないと思うのは僕だけでしょうか。とはいえ、NHLの中ではもっとも人気があるチームとも言われています。



Montreal Canadians(モントリオール・カナディアンズ)/Les Canadiens de Montréal(レ・カナディアン・デュ・モンレアル)

もっと名前にひねりがない、、、NHL最古のチームで、歴代の優勝回数は史上最多の24。他のチームを寄せ付けない圧倒的な強さを誇った古豪です。



他に、Ottawa Senators(オタワ・セネターズ)、Calgary Flames(カルガリー・フレームス)、Edmonton Oilers(エドモント・オイラーズ)、Winnipeg Jets(ウィニペグ・ジェッツ)の4チームがあります。

観戦について

NHLの試合はネットでチケット購入が可能ですが、人気のある試合だとすぐに完売してしまうのでスケジュールを立てて計画的に準備しましょう。チケットの価格は20ドル〜100ドル、試合の重要度や人気度によりフレキシブルに決まっていきます。

会場は当然寒いので、防寒対策をお忘れなく。あと、グッズは絶対買ってください。その方が確実に盛り上がれます。

(11ヶ月住んでいましたが一度もホッケーを観に行くことはありませんでした。今でも後悔してます)

ice hockey players on ice hockey arena

まとめ

カナダにこれから行かれる方は特にホッケーに少しでも興味を持っておくことをお勧めします。ホッケーに興味があれば、その分カナダでの生活を楽しめるはずです。「ホッケー好き」というだけで、きっとカナダ人はビッグウェルカムしてくれますよ!

Naoki