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「絶対」はない

カナダ留学担当のNAOKIです。

昨年末に膝の大怪我をし、治療のため今も週に3回松葉杖をついてせっせと通院しています。

先日、診察を終え、会計で呼ばれたときのことです。「本日の診察代です。お薬は院外処方になっておりますので」と言われ、「はい」と何も考えずに答えました。でも、すぐにおかしいなと思いました。というのも、今まで通院で出してもらっていた薬はすべて院内処方。つまり、診察代と薬代は一緒に支払い、薬をもらってそのまま帰宅できたのですが、今回は別の薬局に行かないといけないことになっていたのです。

「すみません」とすぐに先ほどの方を呼び止め、なぜ今回は院外処方なのかと聞いてみました。この方は20代半ばくらいの若い男性なんですが、忙しかったのか「外科の通院の方は院外処方になっているんです」と一言。今までは院内処方だったことを伝えたのですが、「そういう決まりなんです。院内処方が良ければ先生にあらかじめ希望を伝えてください」とのこと。矛盾を感じつつ仕方なく了解し、どこの薬局でも受け取れるのかを確認すると、「どこでも大丈夫です。ご自宅の近くの調剤薬局でも絶対に扱っています」とおっしゃるので、家の近くの薬局に行くことに決めました。

松葉杖で移動が不自由なので院内処方のありがたみをしみじみ感じつつ、自宅近くの薬局に立ち寄りました。するとどうでしょう。処方された薬は在庫がなく取り寄せが必要とのことです。「絶対に扱っています」という、先ほどの男性スタッフの言葉が頭をよぎります。

「ないじゃん」

久しぶりにちょっぴり腹が立ちました。

「絶対に」と言われてそうじゃなかったとき、こうも気分が悪くなるものなのですね。

 

何事にも「絶対」はないと考え、そうならなかったときのために常に心の準備をすることが大切です。(自分に言い聞かせています)

例えば、海外での生活に不安を感じる方の代表的な例として、治安が挙げられます。カナダは世界的に見ると治安の良い国ではありますが、それでも日本と比べるとスリなんかも多いです。「治安のいいところ」「安全なところ」を留学先として選んで「安心」してしまい、被害に遭う方なんかもいらっしゃいます。

「絶対大丈夫と安心する」

のではなく、むしろ

「絶対はないことを頭に入れて生活する」

くらいの感覚でいれば、なにかトラブルが起こったときにも冷静になれます。

トラブルがない留学が一番です。が、何かあったときには慌てたり怒りをぶつけるのではなく、冷静に対応できるように心がけてほしいです。そのためにも、「絶対はない」という意識を常に持った留学生活を送っていただけるといいなと思います。