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カナダ首相がQueenの追悼に選んだQueenの名曲

9月8日にイギリスのエリザベス女王が亡くなったことをうけて、女王を君主に据えていたカナダは9月19日を女王を追悼する日とし、ジャスティン・トルドー首相自らもウェストミンスター寺院で執り行われた国葬に参列しました。

そんななか、国葬の2日前の首相の様子がTwitterで拡散され波紋を呼んでいます。


ロンドン市内のホテルで撮影されたこちらの動画には、ピアノ伴奏に合わせてトルドー首相が味のある歌声を披露している様子が映し出されています。

この動画を巡っては、「不謹慎だ」とか「恥だ」といった批判が噴出している一方で、首相を擁護する意見も出るなど、ちょっとした話題になりました。

さて、トルドー首相が歌っているこの曲をご存知でしょうか。

そう、4年前に日本でも映画が大ヒットを記録しました、イギリスの有名ロックバンドQueenのBohemian Rhapsodyですよね。

以前一度取り上げました:英語力UPへの近道は真似をすること

Bohemian Rhapsodyとは?

馴染みのある言葉ですが意外と意味がわからないという方のためにこの曲のタイトルの意味を簡単に。

Bohemian(ボヘミアン)
Bohemia(ボヘミア)は現在のチェコの西部から中部にかけての地方の名前。
この地域にはかつて、ジプシーなどの移動型民族が多く住んでおり、彼らのことをBohemianと呼びます。
そして、Bohemianの人たちはその居住スタイルから「自由奔放」というイメージがあることから、Bohemianという単語にはそのような意味合いも含まれるようになりました。



Rhapsody(ラプソディー)
Rhapsodyは音楽用語で「狂詩曲」という意味。
「狂詩曲」は形式にとらわれない自由な曲のことをいい、さまざまな曲調がメドレーになって繋がれていく場合が多いです。

つまり、Bohemian+Rhapsody=「自由奔放な狂詩曲」ということになりますね。
実際に聴いたことがある人はおわかりかと思いますが、この曲は【アカペラ→バラード→オペラ→ロック→バラード】というふうに曲調がどんどん変わっていくのが特徴です。

ボヘミアンとは、幼少期のフレディそのもの

Queenのリードボーカルであり絶対的なリーダーでもあったFreddie Mercury(フレディ・マーキュリー)

東アフリカのタンザニアで生まれたフレディは、幼少期はインドで過ごし、16歳で再度タンザニアに戻りますがその後起こった革命運動から逃れるために、イングランドへ亡命します。

幼少期に国を跨ぐことを繰り返した彼の人生はまさにボヘミアンそのものですよね。

本当は歌詞もストーリー性があって面白いので紹介したいのですが、1日かかりそうなのでやめておきます。


トルドー首相はなぜBohemian Rhapsodyを熱唱したのか

これについては完全に憶測ですが、単純にエリザベス女王(Queen Elizabeth)をQueenの曲で追悼しようと思っただけで、それ以上でもそれ以下でもないのかなという気がしています。
Queenは数々の名曲を生み出していますが、なかでもBohemian Rhapsodyは傑作中の傑作なので。



というわけで、カナダ首相ジャスティン・トルドー首相とQueenのBohemian Rhapsodyについてお届けしました。

Naoki