自分はカナダ留学担当のカウンセラーなのですが、最近オーストラリアのラジオ番組を聴くようにしています。先日オーストラリア人と話す機会があったんですが、うまく聞き取れなくて悔しかったからです。なんとか慣れようと頑張っているのですが、まだ時間がかかりそう、、、
そのラジオでこの間おもしろい企画がやっていました。
クリスマスシーズンにあやかり、クリスマスソングを視聴者に電話越しで歌ってもらうというkaraoke企画です。電話を繋いだゲスト視聴者は5人くらいだったでしょうか。それぞれが思い思いに自分の好きなクリスマスソングを(アカペラで)歌っていきます。
一人目はかなり渋い感じの推定60歳のおじいさん。お店で歌うことも多いということで、かなりお上手!数々のクリスマスを経験した年季の入った素敵な歌声でした。
僕はてっきり、そういう歌に自信のある人たちが立候補して歌っているんだと思っていたんです。しかし、2人目からどうも様子がおかしい。
音痴なんですよ。2人目も、3人目も。
音痴だけど自信満々に歌う。これは日本人の私たちにはなかなかできないことではないでしょうか?
他人に自分の歌声を聞かれるのって恥ずかしいですよね。カラオケも、いつも行ってる仲良しだったら歌うことに抵抗ないけど、たとえば忘年会とか知らない人が多くいる中で歌うことって抵抗あるじゃないですか。
でもそういうのはオーストラリアの人たちには関係ない。思っている以上に音痴で、しかも途中で歌詞わかんなくて、「歌詞わかんないよぉ」とか言いながらわかるところからまた歌いだすんですよね。歌詞もわからないでラジオの生放送で歌をリスナーに聞いてもらう度胸がすごい。
1回歌っただけじゃ満足せず、もう1曲歌いたいとか言い出す女の人もいました。
自由すぎます(笑)
きっと他人に聞かせたいというより、自分が歌って気持ちよくなりたいという気持ちなんでしょう。現に、歌っている当の本人たちは、うまい下手に関わらずみんなとっても気持ちよさそうに自分の歌に酔いしれていました。
日本でカラオケボックスがこれだけ流行るのは、日本人のシャイな性格が大きく関係しているのでしょう。反対に、オーストラリアやカナダなどではKaraokeといったらバーなどでステージに立っておこなうもの。うまいへた関係なく、歌を披露したらその場のお客さんたちは拍手喝采。知らない人にも「よかったぞ!」って声をかけられます。日本で同じスタイルのカラオケをやったら、歌に自信のある人たちしかステージに上がらないと思います。それが悪いことではないけれど、そもそもカラオケをやる趣旨が日本と外国では違うんです。
カラオケとKaraoke。
これは日本と外国にある異文化のひとつの例でしかありません。いろんな文化の違いを感じ、議論をかわすことで留学生活をより楽しく実りあるものにしましょう!
Naoki