自分が大した重要ではないと思っていることが、相手にとってはとても価値のあることだということがあります。
カナダの職場で同僚だったチリ人のパブロ。
日本では今や化石的扱いを受けているFacebookが当時のSNSの主流だったわけですが
ある日Facebookから「今日はパブロの誕生日です」と通知が来たので「Happy birthday!」って送ったんですよ。
送るじゃないですか、普通。
そして喜ばれると思いますよね、普通。
ところがしばらくしてからFacebookを開くと、彼から直接「ありがとう」の返信がない代わりに、何やら投稿しているのですよ。
「Today is not my birthday...」
ふぁっ!?ってなって確認したんですが、たしかにパブロのバースデーだって書いてあります。
原因は日本とカナダの時差でした。
日本の方がカナダより早く日付が変わりますよね。
Facebookの設定が日本の時間だったために、1日ずれて通知が来たというからくりだったんです。
でもだからといって「おれの誕生日今日じゃないんだけど、、、なんで間違えてくんの、うざいんだけど、、、」ってなります?
しかも直接言ってくるんじゃないんですよ?
でもそのとき思ったのは、「あー彼にとっては自分が誕生した日にものすごい重要な意味があるのかもな」と。
自分の母親の顔のタトゥーを胸に入れているようなやつでしたので。
当時は若かったしイラッとしましたが、こうして振り返ってみると愉快な経験ですね。
こんな感じで、海外にいると本当にびっくりするような価値観の違いを突きつけられることがあります。
それも留学の醍醐味です。
Naoki