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カナダっぽくないけどカナダの起源「ケベックシティ」の旧市街地

カナダでのコロナウイルス感染者数は2020年5月8日(金)現在で64,922名。そのうちのおよそ半分にあたる35,238名がカナダ東部のケベック州から出ています。

それでも、5月4日から段階的に経済活動の再開や移動制限の解除を始めています。ケベック州の主要都市であるモントリオールには弊社からもワーホリ の生徒さんが滞在中ですが、ケベック州内の感染者の半分がこのモントリオールから出ています。早く終息に向かっていくことを祈るばかりです。

さて、このケベック州でモントリオールに次ぎ2番目に大きな都市といわれるのが、ケベックシティ。



暗いニュースが続く昨今、少しでも夢のあるお話ができればと思い、ケベックシティの魅力をご紹介していきます。

ケベック州の州都「ケベックシティ」

先住民族の言葉で「川が狭くなっているところ」という意味である「ケベック(Quebec)」

1534年にフランス人探検家のジャック・カルティエが発見したセントローレンス川(St. Lawrence、フランス語でサンローラン川(Fleuve Saint-Laurent))がちょうど狭まっているところにあり、その後同じくフランス人の探検家サミュエル・ド・シャンプランが毛皮交易の拠点として立派な砦を築き上げた非常に歴史の深い都市です。



市内の旧市街地は北米唯一の城郭都市(城壁で囲まれた都市)として知られ、世界遺産にも登録されています。

ケベック州はフランス語話者が非常に多いことで有名ですが、ここケベックシティにおいても多くの人がフランス語を話し、フランス文化が根付いています。

世界遺産に登録されている2つの旧市街地

世界遺産にも登録されている旧市街の歴史地区はケベックシティの代名詞。城壁に囲まれた崖の上「アッパータウン(Upper Town、フランス語で「オットヴィル」(Haute-Ville))」と崖の下「ロウワータウン(Lower Town、フランス語で「バスヴィル」(Basse-Ville))」に分かれます。

アッパータウン

アッパータウンにはカナダの歴史を語る上で欠かすことのできない「ケベック州議事堂(L'Assemblée nationale du Québec)」があります。世界一美しい議事堂ともいわれており、一見の価値ありです。



↓こちらは我が社の代表Higashideとケベック州議事堂の2ショット。(このブログを書き終えてから「この写真を使え」と命令されましたので仕方なく追加しました)



「フェアモント ル シャトー フロンテナック(Fairmont Le Château Frontenac)」はケベックシティのランドマーク的存在の高級ホテル。フランスの古城をイメージして19世紀に建てられました。客室から見下ろす旧市街の景色は圧巻!



ホテルの裏手からはおよそ700m続く板敷きの歩道「テラス・デュフラン(Terrasse Dufferin)」が。遠くからシャトーフロンテナックを眺めるのに最適な場所で、夏になるとケベック市の実演テストに合格したミュージシャンや大道芸人が様々なパフォーマンスを披露しています。



ロウワータウン

北米でもっとも古い繁華街である「プチ・シャンプラン通り(Petit Champlain)」が有名。"petit"はフランス語で「小さい」を意味し、シャンプランはもちろんケベックシティの礎を築いたサミュエル・ド・シャンプランに由来するのでしょう。自分の苗字に「小さい」をつけてそのまま通りの名前にしてしまうのはどういう神経なのだろうとふと思ってしまいました。だって、「小さな東出」とか「小さな相澤」とか絶対行きたくないですもんねぇ。きっとフランス語にしか為せないテクニックなのだろうと思います。



で、このプチ・シャンプランにはブティックやカフェ、レストランが数多く立ち並び、道路は石畳、おまけに建物はレンガ調とあって女子ウケ必至(男子も)のストリートなのです。インスタで映えたい方はぜひ。



また、このような壁画がみられるスポットも。昔のケベックシティの景観が描かれており、ケベックシティで最初にして最大の壁画だということです。建物全体を壁画にしてしまうアートな心意気も魅力ですね。

まとめ

中世フランスの雰囲気を感じられる街ケベックシティ。ケベック州に訪れる機会があれば、モントリオールだけではなくここケベックシティにも足を運んでみてはいかがでしょうか。(モントリオール から車で2時間、電車で4時間ほどです)



Naoki