So am I. という言い方を知ってますか
人の記憶というのは恐ろしいものです。
僕は人一倍記憶力がない人間なので、日々自分の頭の出来の悪さを呪っています。
高校卒業後、英文科の大学に入って日常的に英語に触れてはいましたが、大学3年次にカナダに行ったときには結構いろんなことを忘れていました。
高校のときは受験勉強という名目で必死に知識をインプットしようとしますが、大学に入るとそういう鍛錬をやめてしまうんですよね。(もちろん鍛錬し続ける人もいますが)
海外に行くと、いかに学んだことを忘れているか、いかに受験勉強で培った英語の知識をほったらかしていたか、ということに気づくものです。
現地の学校に行ったからこそ使えるようになった表現というのは多々あるのですが、僕のお気に入りは So am I. です。
なんか日常会話っぽい型にはまってない感じが好きなんですよね。
先週のブログで、相手の言っていることに同意する表現として
・Me, too.
・Me, neither.
の2つをご紹介しましたが、この So am I. というのも同じ機能を持っています。
同じ機能だけど、使い方は少し複雑なので、Me, too. の乱用に飽きてきたらぜひトライしてみてほしいです。
So am I. の使い方
一緒にいる友達が
I'm so hungry...「腹減った...」
と言ったとしましょう。「おれも腹減ったよ」と言いたいときには、まず相手の発言が肯定文か否定文かで出だしが決まります。
肯定文 ⇒ So で始める
否定文 ⇒ Neither で始める
その直後は疑問文の語順になります。相手の発言に合わせて be動詞・一般動詞・助動詞 のいずれかを判断します。
今回は、相手の発言 I'm so hungry が be動詞 の文なので、be動詞の疑問文の語順にします。
「おれも」なので主語は I となり、So am I. が完成するのです。
じゃあ、I don't feel like going home.「家に帰りたくないの」に対する同意はどうしたらよいでしょう。
今回は
・相手の発言が否定文 ⇒ Neither で始める
・相手の発言が一般動詞の文 ⇒ 一般動詞の疑問文の語順を続ける
・主語は自分 ⇒ I
すると、Neither do I. が完成します。Me, neither. と意味は全く同じです。
あるいは、自分の言った発言を受けて「〜もそうだ、〜も同様だ」と続けることも可能です。たとえば
He doesn't like beer, and neither do I.
「彼はビールが好きじゃないが、僕もそうだ」
こういう表現は「お勉強」という形で学び取らないと、日常会話の中で自分の力で吸収するのは難しいものです。これから留学を控えている方は、ぜひ英語のルールをひとつでもふたつでも多く知ってから出発するといいですよ!
Naoki