7年ぶりに受けたTOEIC〜対策方法・出来、TOEICを受ける意義〜
生徒さんに「留学前は絶対に勉強してね、日本でやるべきことは単語と文法とリスニングだよ、TOEICとか英検に申し込めば目標も期限もできるから勉強続くよ」ってアドバイスします。
ところが僕自身、英語の勉強になかなか時間を割けないでいることが続いていました。人に言ってばかりで自分はしない、というのもなんかアレなので、TOEICを受ける決心をしました。
(実は以前も一度決心したのですが、地震のせいで中止になってしまいました:「今週TOEICを受検してきます」)
僕のTOEIC対策
僕は良く言えば短期集中型、悪く言えば長続きしない型なので、スピード感が大事だと思い1ヶ月間で仕上げると決めました。なので5月末から本格的に勉強を開始しました。
毎日はできませんでしたが、たぶん週4日くらいは仕事終わりに図書館にこもって1日2〜3時間は勉強してたと思います。家でやるのは本当に集中できないので、図書館かカフェに行って勉強しなきゃならない環境を作りました。
TOEICのReading&Listeningを受けるので、やることはリーディングとリスニングの対策のみ。スピーキングもライティングも対策しなきゃならないIELTSやTOEFLよりはだいぶハードルが低いと思います。
使用した参考書は、
①ロバート・ヒルキの新TOEIC直前の技術(これはテクニック本なので賛否あると思いますが、個人的には絶対読むべきです)
②TOEIC公式問題集の直近から2冊(自分のレベルチェックのためと、試験直前の仕上げに)
③レベル別問題集(大学受験の参考書たくさん出してる安河内さんの問題集)
④全方位リーディング(個人的にリーディングの方が落としやすいのでリーディングを重点的に)
⑤出る単語金のフレーズ
7年前に受けたTOEICのときより英語力は絶対に落ちているので、その分対策には時間をかけました。リーディングにもリスニングにも共通していえることは、なによりも単語力が大事だということ。パッと見たり聞いたりして意味が頭に浮かべば、余計なことで悩む必要がなくなります。
なので、ボキャブラリーを増やす工夫を最優先にしました。何をしたかというと、⑤金のフレーズの全単語をさらっておいて、あとはひたすら問題を解きわからない単語表現を片っ端からノートに書き出しました。通勤時間でノートを見るようにして、とにかく頭に刷り込んでいきました。地道ですが、効果は絶大です。今まで知らなかったけど最近覚えた単語が、問題を解いていると必ず出てくるので、そのときに「あっ、これこないだ覚えたやつじゃん!」っていう進研ゼミの漫画でよく見る瞬間が訪れるからです。これが快感になるので、モチベーションが持続します。
単語以外におこなった対策は、基本的にはひたすら問題を解くこと。TOEICはテクニックだとよく言われますが、テクニックだろうがなんだろうが、点数が上がればモチベーションに繋がるのは間違いないので、テクニック万歳です。TOEICテクニックは①ロバート・ヒルキの参考書を強く強くお勧めします。本当に解くスピード上がるし、どこに着目しながら問題を読み取ればいいのかがわかります。だから、このテクニックを最大限駆使してひたすら問題を解きまくりました。この1ヶ月で読むスピードが上がりましたし、リスニングも答えが聞き分けられるようになりました。何事も、まずは敵を知ることが先決です。
実際に試験を受けて
なんか自信満々に自分のやってきた対策を書き連ねてきましたが、まだ試験終わったばかりなのでもちろん点数出てません(汗)
それはいいとして、試験当日のことを少しだけ。
試験はなんと江別の札幌学院大学が会場でした、遠くて萎えましたが意外とJRで札幌駅から10分だったのでまあいいか。前日きちんと早寝して、朝ご飯もしっかり食べて準備万端。15分前にお手洗いを済ませ、試験直前に缶コーヒーで脳内を覚醒させて臨み、試験の後半に尿意をもよおし格闘。お手洗いを済ませた後にコーヒーを飲むのはお勧めできませんね。
肝心の試験はというと、リスニングはまあまあ。1問聞き逃してしまって完全に文脈で適当に選んだやつがあってそれが心配です。リーディングは文法が意外と難しくて、悩まされました。文法の問題(Part 5)って一番時間かけたくないところなんですが、そこで思ったより時間使ってしまったので、のちのち時間がなくなりかけました。なんとか5分前には解き終わりましたが、もうちょっと試験時間余裕くれって感じです。ちなみにReadingの時間は75分です。
満点目指していきましたが、800後半〜900前半に終わってしまうような気がしています。そもそも過去問で満点とれないんだから無理なんですがね。とりあえず7年前を超えていますように。
TOEIC対策勉強をしてきた感想
結果が出るまで3週間、待ちきれません。
今回1ヶ月の短期間ではありますが、TOEIC対策として英語の勉強を頑張って得た気づき。
「1ヶ月後に試験がある」「もうすでに申し込んでお金も払ってある」「あとはやるだけ」
という環境を作るだけで、勉強はある程度続くようになるということ。さらに目標スコアを今の自分には高すぎるくらいに設定することも大切だと思います。目標が低いと慢心してしまってやる気低下につながるからです。過去問で満点とれないからこそ、満点を狙うということです。そうすると当然、日々の勉強でもミスをしないことが目標になります。
TOEICを受けたからと言って英語が話せるようにはなりません。が、話せるようになるために必要な基礎の部分(単語、文法、リスニング)を構築することに照準を定めれば、これほど意義のあるものはないと思います。だからこそ、出発前のTOEIC受検(あるいは英検)を強くお勧めするんです。自分一人の力では拾いきれないところを試験でカバーしてもらう感じです。
留学の出発が決まっているみなさんは特に、試験の受検を考えてみてください。
Naoki