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留学業界でよく使う用語②

「業界用語」はどの業界にもあると思いますが、はじめは留学業界の用語がよくわからずに苦労をしたことをよく覚えています。

業界用語が存在する理由は、よく使うからというのはもちろん、その言葉が端的でわかりやすいから。
だからこそ、生徒さんとお話ししているときにも、ついつい一般的ではない用語を使って混乱を招いてしまうということがあります。

そこで、前回に引き続き業界でよく使う用語を4つご紹介します。
カウンセリングやセミナーの際に知っておくと便利かも?

留学業界でよく使う用語①

インテイク

入学時期のことを「インテイク」と呼ぶことがあります。

"intake"という単語自体にその意味はないようで、辞書的な意味は

① (食べ物などの)摂取(量); (燃料などの)取り入れ; (空気の)吸い込み, 息継ぎ
② 採用人員[数], 受け入れ数.
③ 取り入れ口; (鉱山の)通風孔.

で、②が一番近いですね。
入学してくる学生の数を示す言葉だったものが、入学それ自体を指すようになったのだと思われます。

カナダのカレッジや大学は基本的に9月がインテイクになっており、コースによっては1月や5月というのもあります。


ターム

"term"はいろいろな意味がありますが、留学業界で使われるときは「学期」を表します。
多くの語学学校は4週間で1タームになっており、1ターム1テーマで授業が展開されます。



ここからは余談ですが、"term"の意味はざっくりと次の3つに集約されます。

①専門用語
②期間(学期、任期、刑期など)
③条件

一見関連性が見えませんが、実はひとつの核のイメージがあります。

"term"という単語の語源はラテン語の"terminus"(=境界)。要は、線引きです。



専門用語 ⇒ 「この単語はアカデミックで難しい」などという線引きの結果生まれます
期間 ⇒ 「○月△日から□月×日まで」というのは日にちを線引きしています
条件 ⇒ 許容できるものとできないものを線引きして作られます

契約書等に "Terms and Conditions" と書いてあったら、これは「規約」のことです。規約とは、契約を成立させるために同意してもらう決まり事、条件です。

アプリケーション

スマホのアプリのことではありませんよ。
これは、申込手続き、あるいは申込書を指す言葉です。

エージェントから学校に対して「アプリケーション送ります」といって生徒さんのお申込書を送ったりします。
"application" に「申込」という意味があるので、これは英語本来の意味できちんと使われています。
動詞の"apply"を使って「大学にアプライする」とかっていう人もいますが、意味は一緒です。


プロモーション

"promotion" はいわゆる「販売促進活動」のことで、多くの語学学校では授業料の割引がプロモーションとしておこなわれます。

日本では「キャンペーン」という言葉の方がしっくりきますが、英語で "campaign" と言ったら「え?」と混乱されてしまいます。

"campaign" は政治的な意味での「宣伝活動」で、商業的な意味合いはないためです。

僕も一度カナディアンに対して「割引キャンペーン」の意味で "campaign" と言ってしまったことがありますが、お相手は本当に何のことを言っているのかわからない様子でした。



以上、知らなくても1ミリも問題ない留学業界のタームを4つご紹介しました。

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