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タイタニック号沈没とハリファックス

海底のタイタニック、14年ぶり有人探査 船体の腐食進む

あの大作映画「タイタニック」の元になった20世紀最大の海難事故といわれる
豪華客船タイタニック号の沈没。

先日14年ぶりに調査がおこなわれ、腐食が進んでいるというニュースが出ていました。

このタイタニックの沈没事件、実はカナダのある街と深い関わりがあります。


Photo by ©︎flickr_midnightmare.tumblr.com

タイタニック号沈没事件とは

今から100年以上前の1912年3月にイギリスの海運会社により建造・完成された
当時世界最大の豪華客船、タイタニック号。

Photo by ©︎flickr_Quique Marzo

翌4月に、イギリスのサウサンプトンからアメリカのニューヨーク行きの
処女航海に出発しました。

出発から4日後、北大西洋のニューファンドランド沖で氷山と衝突し翌日未明にかけて沈没。



2200名以上いた乗客のうち1500名あまりが犠牲になりました。
犠牲者の半分以上が、-2℃の海に投げされ、低体温症や心臓発作で20分以内には亡くなったとされています。

完成直後の初航海で凄まじい事故に巻き込まれてしまったのです。

その後長らく海底の奥底に姿をくらませていたタイタニック号は
1985年にある海底考古学者によって奇跡的に発見されました。

カナダとタイタニック号

タイタニック号が見つかったのは
カナダのニューファンドランド島の南東沖約600kmの公海。

沈没地点から一番近い港がカナダ東部のハリファックスという街にあり
そこから3隻の救助船が出動したそうです。

ただ、1500km離れた現場に到着するまでには3日を要したため
すでに生存者は近くを航海中だった別な船に引き上げられており
遺体と木箱の収容をして引き返したんだとか。



のちにハリファックスには犠牲者を祀る
「Fairview Lawn Cemetery」(フェアビュー芝生墓地)が完成。

墓地にはおよそ120名が埋葬されています。

特に、「J.Dawson」という名前が彫られた墓は
映画でディカプリオが「ジャック・ドーソン」を演じたことから
そこだけ芝生が禿げあがってしまうほど人が訪れたとか。
(のちにジャック・ドーソンは架空の人物であることがわかってからは訪れる人が減少)

Photo by ©︎flickr_Paul Townley

また、「Maritime Museum of the Atlantic(大西洋海洋博物館)」には
タイタニックコーナーが設けられており、収容された遺品が展示されています。



こうした経緯から、
ハリファックスはタイタニックが沈没したスポットから最も近い町として
知られるようになりました。

ハリファックスの魅力

ハリファックスは大西洋に面した港湾都市で、住民の92%以上が英語を母国語としています。

地図を持って歩いていると必ず誰かが道を教えてくれる、そんなフレンドリーな町。

カナダで2番目に暖かい地域としても知られています。雰囲気もとても可愛い。



日本人がほとんどいない、英語のネイティブスピーカーばかり、過ごしやすいといった特徴は
バンクーバーやトロントといった人気都市とは正反対ですね。

のどかな土地でゆったりスローライフを送りたい方にぴったりの町といえます。

一方で、ハリファックスはアカデミックシティとしても知られていて
大学やカレッジが10もあり、若者が集まるところともいえます。

語学学校もいくつかあるため、ハリファックスでの留学に興味があればお問い合わせください。

Naoki