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カナダグースを着て仕事をしたい

もう3月も終わるというのに道路にはいまだに雪が残り冷たい風が吹きつけてきます。それでも札幌の人たちはだんだんと軽装になりつつありますが、真冬に活躍するのがそう、ダウンジャケットです。

ここ数年で冬のアウターとしてはすっかり定番になった感のあるダウンの中でも特に人気なのが「カナダグース」

カナダのトロント発祥のこのブランドの人気に火がついたのには理由がありました。


CANADA GOOSE

そもそもカナダグースという名前ですが、これは「カナダガン」という雁の一種の英名。なぜブランド名がカナダグースになったかは見つけられなかった、、、。



およそ60年前の1957年に起業しようとポーランドからやってきたサム・ティックさんがMetro Sportswearという小さなブランドを立ち上げたのがその始まりです。そうです、カナダグースは移民が立ち上げたブランドなのです。移民大国のカナダらしい。その後義理の息子を経て、現在は孫であるダニー・リースさんがCEOとなっています。

カナダグースの歴史を振り返るうえで欠かせないのは、各分野の専門家との強い結びつきです。北極や南極を活動拠点にする科学者や探検家をはじめ、犬ぞりの世界チャンピオン、さらには極寒地でのロケを敢行する映画スタッフへのダウンジャケット提供など、各界のプロフェッショナルと長きにわたって共演してきました。2004年には世界的にも有名な「The Day After Tomorrow」「National Treasure」といった名作においてスクリーンに使用されています。



写真:20th Centrury Fox

カナダグースが人気の理由

①消費者の好みの変化
カナダグースの日本総代理店いわく、アウトドア製品がどんどんカジュアルファッションに取り込まれているという時代背景がひとつ。たしかに一昔前よりノースフェイスとかコロンビアとかっていうアウトドア系のブランドを身につけている人をよく見かけるようになりましたよね。

そして、「本物」にこだわる人が増えているとも。そんな機能絶対いらないけど、水深200mまで耐えられるダイバーウォッチをおしゃれに取り入れていたり。機能面はもちろん細部のデザインに凝っているものを好む人が増えたことの影響は多分にありそうです。

カナダグースの場合、機能としてはやはり極寒でも耐え抜くことのできる保温性が最大のウリです。

②Made in Canadaへのこだわり、それゆえの希少性
これも本物にこだわる、ということに関係していますが、カナダグースは徹底的にメイドインカナダにこだわるブランドです。他の多くの世界的ブランドが需要に応えるためにアジアに工場を建てたりしていますが、カナダグースは全部カナダ国内で製造しています。2010年には需要増加に伴いマニトバ州のウィニペグという寒い街に工場を増設しました。が、それでも生産が間に合わず、日本でも早々と売り切れてしまうことも多いとのこと。

高いけど良いもので手に入りにくいからこそ欲しくなる、という消費者の購買意欲をうまいこと刺激しているんでしょう。

ちなみに、カナダグースは偽物も多くはびこっているようです。偽物だと北極や南極の寒さには耐えることができないようなので、すでにカナダグースをお持ちの方で本物かどうか怪しいという人は、寒いところには行かないでくださいね。



カナダ留学担当としてはぜひともこのカナダグースをゲットしたいところ。毎年カナダへの出張は夏の時期ですが、カナダグースを着て冬のカルガリーとか行ってみたいものです。

Naoki