脅価格フライト、ZIPAIRが本気を出している
今年の3月、ZIPAIR(ジップ・エアー)という格安航空会社(LCC)が東京成田からバンクーバー行きのフライトを就航し、巷で話題になりました。
燃料費の高騰や円安の影響でカナダ行きの航空券価格がどんどん高騰していくなかで、このZIPAIRのバンクーバー便は大変朗報だったわけです。
だけど、なんだか漠然と「安い飛行機って大丈夫そ?」という不安をお持ちの方ももしかしたらもしかするといらっしゃるかもしれない。
ということで、ZIPAIRがどうして破格の安さを実現できるのか、てかそもそもどんくらい安いのよ?
そんなこんなで、ZIPAIRの秘密を探ってみまshow。
そもそもLCCってなに?
LCCはLow Cost Carrier(ロー・コスト・キャリア)の略で、まあ「安い航空券買える航空会社」ですよね。
LCCが価格を抑えられるのには、いくつかの理由があります。(ChatGPT任せ)
1. 同じ種類の機材を使用している
LCCは通常、同一モデルの航空機を複数運用します。これにより、整備や訓練のコストが削減されるんだとか。例えば、パイロットや整備士は特定の機種のみを扱うため、訓練が簡略化され、予備部品の管理も効率的になる。なるほど。
2. シンプルな運賃体系
LCCは、基本運賃を安く設定し、追加サービスは有料とするシンプルな運賃体系を採用しています。例えば、機内食、座席指定、荷物預け入れなどのサービスは別料金です。これにより、利用者は必要なサービスのみを選び、費用を抑えることができます。こういうカスタマイズの発想はLCCが登場する前は一般的じゃなかったんですよね、時代ですなあ。
(出典:
ZIPAIR公式サイト「運賃詳細」)
3. 待機時間の短縮
LCCは、飛行機の地上での待機時間(ターンアラウンドタイム)を短縮することで、効率的に運航します。地上にいる時間を減らし、飛行機が空にいる時間を最大化することで、収益性を高めています。これは、迅速な搭乗と降機プロセス、シンプルな機内清掃などによって実現されています。なんかほんと、効率に振り切ってるんですよね。
4. サービスも限定
LCCは、機内サービスを最低限に抑えています。例えば、無料の機内食やドリンクの提供がない、エンターテインメントシステムが簡素化されているなどです。これにより、運航コストが削減され、低価格の運賃が実現されます。
5. 効率的な空港利用
LCCは、大型空港ではなく、使用料が安い地方空港を利用することが多いです。これにより、空港使用料が削減され、コストを抑えることができます。また、混雑が少ない空港を利用することで、遅延のリスクも低減されます。
ZIPAIRの特徴
どこの会社なんだろう、中国かな、台湾かな、はたまた韓国かな、とか思っていたら、なんとZIPAIRはJALの子会社、つまり日本の航空会社なんですよね。
僕も一度乗ったことがありますが、おおむね次のような感想を持ちました。
- 座席モニターがないから長距離フライトならNetflix必須
- 機内wi-fiあるけどNetflixは事前にダウンロードしといたほうがいい
- 軽食や水までもすべてその場で注文しクレカ決済(そう、水も有料)
- 座席はそりゃちょっと狭め
バンクーバー行きのフライトだと、カナダ最大手のAir Canada(エアカナダ)をはじめ、我らがANA、JALが東京や関空から飛んでいますが、運賃を比較するとやっぱりZIPAIRは頭ひとつ抜けていますよ。試しに、2024年10月5日(土)の運賃を比較してみますか?
<2024年10月5日(土)の東京-バンクーバー間の航空運賃比較> ※2024年7月5日時点
- Air Canada:128,966円(ま、妥当ですね)
- ANA:693,919円(はい?!)
- JAL:285,818円(おー)
- ZIPAIR:52,902円(?!?!?!?!?!?!)
いや、ZIPAIRの安さもそうだが、むしろANAの高さに驚いてしまった。
にしても、バンクーバーまで5万円台はちょっと心配になるレベルです。無理してない?大丈夫?
ZIPAIR「大丈夫だよ」
うん、ZIPAIRが言うなら大丈夫か。
というわけで、安くカナダに行きたいという人はバンクーバーをご検討いただくのがよろしいかもしれません。
Naoki