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バンクーバーにいる人、これから行く人に知ってほしいバンクーバーの歴史

前回カナダの歴史を簡単に振り返りました。

「カナダという国はどうやってできたのか?」

するともっと知りたくなりました。最近は地下鉄の移動時間に気づいたらカナダ史を調べていることがあります。(気持ち悪い)

僕は今から8年前にカナダ第3の都市バンクーバーに留学しました。なぜバンクーバーにしたかというと、、

①ワーホリで綺麗な英語を話す国→カナダ
②カナダである程度都会→バンクーバーorトロント
③トロントは寒い→バンクーバー

と、かなり適当です。



バンクーバーに行って最初に感じたことは、アジア人(というか中国人)がめちゃめちゃ多い、というかカナダ人があんまりいない、、、出発前はネイティブに囲まれた生活を想像していたので、ホストファミリーがフィリピンからの移民だったことにも軽くショックを受けたのを覚えています。今考えたら、自分の勉強不足です。

これからバンクーバーに行く人はそんなショックを和らげるために、もうバンクーバーにいる人は自分が今リアルタイムでいる場所をもっと深く味わうために、歴史を振り返ってみることをお勧めします。特にバンクーバーを語る上で欠かせない、先住民族の存在と、移民の発展についてです。

先住民族の存在

氷河期も終わりかけの1万年前に、先住民(インディアンあるいはファースト・ネーション)はすでにこの地域に住みついていたといいます。先住民だけの生活に文明が持ち込まれたのは1778年。イギリス人がやってきて、特定の民族と交易を始めます。同時にヨーロッパから天然痘などの病気が持ち込まれ、先住民の人口は激減してしまいます。その後もちょこちょこヨーロッパ人との交流があり、1860年代を迎えます。ゴールド・ラッシュです。このエリアに金鉱がたくさん見つかって、人が一気に押し寄せました。貨物を運搬するために道路や鉄道が敷かれ、経済は一気に発展しました。

経済の発展で恩恵を受ける人がいる一方で、もともといた先住民はどんどん居場所を失っていきます。インディアン法という不正義な法律によって、自分たちの住む場所が政府によって限定されていきました。(この辺複雑だったのでまだよく理解してません)

紆余曲折を経て、今日では先住民の人々はほとんどの分野の職業についています。が、経済的・社会的問題は依然として残されているようです。

バンクーバー市内で随一の規模を誇るスタンレーパークには、先住民がその昔、家紋や伝説、物語の主人公などを刻んだ彫刻「トーテム・ポール」があります。(バンクーバー以外にもカナダ各地にありますが、バンクーバーではここが有名です)先住民の歴史を学ぶことのできる貴重な財産ですので、ここは一度足を運ぶべき!


移民文化

バンクーバーは移民の街として有名です。僕は留学当時、移民というものが何かもよくわかっていませんでした。移民とは、別の国に移り住むこと。自分の元いた国を離れ、バンクーバーに住むことを決めた人たちがたくさんいるのです。では、なぜバンクーバーに移民が多いのか?

一番は環境的な要因があります。太平洋沿岸で海の幸に恵まれ、都会と自然がバランスよく融合していてちょうどいい。気候も寒すぎず暑すぎず、雪も降らない。経済規模もカナダで第3位ということで、気になるのは家賃が高いことくらいでしょうか?世界で住みやすい都市ランキングでも長年1位を守り抜いてきたバンクーバーは、やはり「住みやすい」の一言に尽きるのだと思います。

移民についての話をすると、その起源はゴールドラッシュ以降にまで遡ります。一気に都会化が加速したバンクーバーまで鉄道を伸ばすために、中国から労働者がたくさんやってきました。その後時は流れて1998年、それまでイギリス領だった香港が中国に返還されることが決まると、香港人は共産主義化を恐れて国を飛び出しました。向かった先がバンクーバーだったのです。

かくしてバンクーバーには移民、とくに中華系の移民がとても増えました。バンクーバーのチャイナタウンは北米でも指折りの規模を誇ります。途中、白人系による黄色人種排除運動もありましたが、現在では「人種のモザイク」として多様な人種・文化がそれぞれを尊重した街が形成されています。


余談:バンクーバーと日本人

バンクーバーと日本人の間には大変興味深い事件があります。僕は今回こうして調べるまで知らなかったのですが。

第二次世界大戦が勃発するまで、実はバンクーバーには日本人街もありました。Japan Townやリトル東京とかいわれていたそうです。当時は日本人以外にも中国などアジア系の移民が多く住んでいて、白人系の移民排斥感情が増していた時期でもありました。そんな中第二次大戦がはじまると、カナダは日本に宣戦布告。バンクーバーにいた日本人たちは、強制収容所に送還されてしまいました。終戦後もしばらく日本人の財産没収などが続き、日本人街は急速に衰退していきました。

 

カナダでは1、2を争う人気都市バンクーバーは、世界で住みやすい都市ランキングに今でも名を連ねるとても居心地のいい街です。温暖な気候、自然、海産物、先住民、移民、、、ぜひ自分の目で見て体で感じてきてください。今バンクーバーにいる方は、改めて自分たちのいる街に思いを馳せてみてはいかがでしょうか。

Naoki