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最終章:BTS「Butter」歌詞の解読

BTSの楽曲Butterを文法的に解説してみたシリーズ最終回!
1番のサビを解読していきます。

当初は楽曲をフルでやってやろうと意気込んでいましたが
Aメロやるだけでもなかなかの時間がかかることが判明。

結局今回の1番のサビでこのシリーズは力尽きそうです。

Side step, right, left to my beat
High like the moon, rock with me, baby
Know that I got that heat
Let me show you 'cause talk is cheap
Side step, right, left to my beat
Get it, let it roll

では上からいきます。

■Side step, right, left to my beat
(僕のビートに合わせて左右に飛び跳ねてみようよ)

Side stepは文というよりも「サイドステップ!」と掛け声的な使い方をしているのでしょう。
right, leftも同様です。「右!左!」のような感じ。
強いて言うなら、カンマ(,)には and と同じ機能がありますので、right and leftと言っているのと同じです。

to my beatの to は大事。前置詞の代表格ですが、toのコアイメージは「到着地点に向かう」で、右矢印(→)だと思ってもらうといいです。

Side step, right, left → my beat

左右にサイドステップを踏むという行為の向かう先に僕のビートがある。そこから「(音楽など)に合わせて」という意味に広がります。

ビートって、要するに「ドンドンドン」という拍のことですよね。



■High like the moon, rock with me, baby
(月のように高く一緒に踊ろうぜベイベー)

これはもともと、Rock with me high like the moon. で、語呂合わせでhigh like the moonが前に出てきているのではないかと推測します。

highは今回は副詞で「高く」という意味でしょう。<動詞+high>で「高く〜する」という表現になります。
(例)fly high in the sky(空高く飛ぶ)

likeは「〜が好き」という動詞ではなく、「〜のよう」という前置詞です。

高く踊るっていうのが違和感ですよね。ぶち上がるっていう意味ですかね、テンション上げ上げ的な。それなら月じゃなくて太陽にしてほしいですけどね。月だとなんかしんみりしちゃう。



■Know that I got that heat
(僕がその熱を手にしたことはわかっているでしょ?)

これはYouが省略されています。You know〜「ほら、〜だよ、わかるでしょ」と相手が知っていることを思い出させたいようなときに使います。

that heat(その熱)ってなんのことかというと、この人は鏡を覗き込むと人の心を熱で2つに溶かしてしまう特殊能力を兼ね備えているのです。(詳しくは、ハートがとろけちゃうかもしれないBTSの『Butter』文法解説③)

■Let me show you 'cause talk is cheap
(口ではなんとでも言えるから君に見せてあげるよ)

'causeは理由を示す接続詞because(〜だから)なので、この文は
①Let me show you
②talk is cheap
の2つの文がつながれた文ということがわかります。

Let me+動詞の原形〜(私に〜させてください)はあまりにも有名。日常会話でもよく使います。
(例)Let me know.(教えて!)

showは「〜を見せる、示す」という意味ですが、直後に目的語(誰に何を?)が必要。youしかないので「あなたに見せる」となり、何を見せるのか?が省略されています。省略が起きる理由は、内容から明らかだから。
すなわち、that I got that heat「君を溶かすような熱をゲットしちゃったこと」を実際に示させてくれよ!と言っているのであります。

なんでそんなことを言うかというと、talk is cheapだから。talkは「おしゃべり」という名詞。cheapは「値段が安い」から派生して「安っぽい、価値がない」という意味に広がります。



■Get it, let it roll
(わかったかい、じゃあ始めよう!)

Get it は You get it?(わかった?)という表現。get itで「話を理解する」という意味があります。

let it rollのlet itはlet me knowのlet meと同じように「それに〜させる」
rollは「(もの)を転がす」ですが、事柄を転がす=始めるという意味になります。

はい、というわけでBTSのButterの文法的解説シリーズを終わります。

洋楽の歌詞を文法的に読み解くのは難しかったですねえ、、また機会があったら挑戦してみようとおもいます。

BTSのButterを文法的に考えてみた(Aメロだけ)

BTS『Butter』の文法的解説パート②

ハートがとろけちゃうかもしれないBTSの『Butter』文法解説③

Naoki